医療法人社団 慶勝会
介護老人保健施設 なのはな館みさき
部長 服部 司
介護にかける思い
誰しも、できることなら介護されることなく自身で生活したいと望まれると思います。しかし、加齢や病気・怪我によりこれまで当たり前に行ってきたことができなくなり、多くの方が介護サービスを利用しています。
私たち介護職員は、対象者の日常生活の介助をするだけではなく、よりよく生活が送れるよう残存機能を見極め、ADLの維持向上を専門的知識と技術を用いて支援することが求められます。ご利用者の性格や今まで生活してきた環境を知り、日常の関わりの中から個性を感じとります。そして、個性に合わせた生活の場を提供し、その方の培ってきた人生を大切に安心した生活が送れるように支援しています。
医療法人社団 慶勝会の介護として大切にしていること
私たちは、ケアの技術や知識のある職員が必ずしも良い介護職員だとは考えていません。どれだけ技術や知識があっても、ご利用者の思いや訴えを無視した職員本位のケアであれば良いケアとは言えません。
日々の生活やコミュニケーションを通じて、ご利用者が求めている事を「感じ取る観察力」、「考える力」、「行動力」といった能力や感性を養うことが重要だと考えています。
また、介護職員間や多職種間の連携による「チームケア」を大切にしています。様々なサービスを展開し、その人らしい自由な暮らしを支え『ここに来て良かった』と思っていただくことを最大の目標としています。
今後の展望
厚生労働省が策定する「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」では、2025年には約5人に1人が認知症またはその予備群になると見込まれています。認知症の人を単に支えられる側と考えるのではなく、認知症とともに、より良く生きていくことができるような地域社会を目指した環境整備が必要だと考えています。
そのためには、他職種との連携、介護と医療の連携、そして法人間の連携が大切になってきます。さらには、地域との連携も欠かすことができません。まずは地域の皆様から「困ったことがあれば、何でも相談すれば良い」と思っていただけるような身近な存在になりたいと考えています。